2010年11月25日木曜日

小津安二郎 『お茶漬けの味』


最後に、とってもかわいい奥さんになっちゃうところが笑えた。

「いやぁねぇ、あんた。」「生意気なのよ。」「無理なのよ。」「しょうがないわねぇ。」って相槌が、いかにも台詞っぽくて。

最後、キライだった旦那さん(見合い婚)に惚れ直して、姪のセツコを諭すシーン。

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ねェ、せっちゃん分かる?

よく考えるのよ、よく考えてお婿さんきめるのよ

あんたの一生の問題

ネクタイの好みがいいとか、洋服の着こなしがどうとか

そんなことどうでもいいの

何て言ったらいいのかな

男の人の頼もしさっていうのかしら

それが一番大事なの

あたしもわかんなかった

でも今じゃ、嫌だったことが、何から何まで好きになっちゃったの

あんなにいい旦那様、めったにいないと思ってるの

(1952年の、最先端の夫の基準がこれ(=頼もしさ)ってことかしら?)

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