2010年10月25日月曜日

町田康 『テースト・オブ・苦虫5:おそれずにたちむかえ』

ついつい手にとってしまうマチダさん。

電車の中、カフェにて、笑いをこらえきれず、周りの人から怪しまれてしまった。くすっと笑うならいいけれど、ところどころまぢ笑いなものだから。

だから、ひたすら、家にこもって読むべきなのかも。

以下、印象的だった一部分。

『・・・そんな若い人の小説を読んだり、話を聞いたりして気になることがひとつあるのは、小説を自己表現であると信じて疑わないという点で、なぜなら私は、小説は他人を表現する場所であると思うからである。

他人を表現することで、これまでの自分の考えや行いをとらえ直し、ある意味において自己否定、自己破壊をして新しい自己にいたるのが小説であると思う。』

このあと、ちょっと皮肉な感じでエッセーが続くのだけれど、おっしゃっていること、とてもよく分かると思いつつ、本を閉じて、さてDVD見るか。


.

0 件のコメント:

コメントを投稿